ーローフードで賢くビタミンを摂るコツと注意点ー
2026.02.13

ローフードとビタミンの基本を押さえる
ローフードは食材をできるだけ加熱せずに食べるスタイルで、野菜や果物、ナッツ、海藻などを中心に組み立てます。加熱を控えることで、熱に弱いビタミンを守りやすい点が魅力です。特にビタミンCや葉酸は高温で減りやすいとされ、同じ食材でも調理法で摂取量が変わります。一方で、生だから何でも十分というわけではありません。脂溶性ビタミンは油と一緒の方が吸収されやすく、体内での使われ方も種類で異なります。まずはビタミンの役割と弱点を知り、ローフードのメリットを安全に活かすことが大切です。
ビタミンが豊富な食材の選び方
ローフードでビタミンを増やす近道は、食材の鮮度と組み合わせを意識することです。買う段階で少し工夫するだけで、同じ量でも栄養の手応えが変わります。色が濃い野菜や旬の果物は栄養密度が高い傾向があり、産地や収穫からの時間も影響します。ここからは選びやすい基準を具体的に整理します。
生で取り入れやすいビタミン源
ビタミンCを意識するなら、柑橘類、キウイ、いちご、パプリカ、ブロッコリーの芯周りなどが定番です。葉酸はほうれん草や小松菜、アボカドに多く、ビタミンAの材料になるカロテノイドはにんじんやかぼちゃ、ケールなどに含まれます。ビタミンEはアーモンドやひまわりの種、オリーブやアボカドの脂と相性が良いです。生で食べると量が増えにくい野菜は、スムージーや細かく刻んだサラダにして食べやすさを上げると続けやすくなります。
選ぶときに見落としやすいポイント
カット野菜やカットフルーツは便利ですが、空気や光に触れる時間が長くなるほどビタミンCなどが減りやすいと言われます。できるだけ丸のまま買い、食べる直前に切るのが基本です。また、色つやが良く香りが立つものは鮮度の目安になります。ナッツは酸化が進むと風味が落ちるため、密閉され回転の速い商品を選び、開封後は早めに使い切ります。生食に向く食材でも体調や体質で合わない場合があるので、最初は少量から試し、無理なく広げていきます。
下ごしらえと保存でビタミンの差が出る
ローフードは加熱しない分、洗い方や切り方、保存方法が栄養に直結します。特に水溶性ビタミンは水に溶けやすく、長く水にさらすほど流れやすい点に注意が必要です。清潔さと栄養保持の両立を意識しながら、日常で再現しやすい手順を整えていきましょう。
洗う時間と切り方を最適化する
野菜は流水で手早く洗い、必要以上に長く浸さないようにします。葉物は水を張ったボウルでさっと振り洗いしてから、すぐに水気を切ると扱いやすいです。切り方は食べる直前が基本で、細かく刻むほど空気に触れる面積が増えます。作り置きが必要なときは大きめに切り、食べる直前に仕上げのカットを入れると損失を抑えやすくなります。レモン果汁などの酸を軽くかけると変色が抑えられ、結果的に食べる量も確保しやすいです。
保存容器と温度で劣化を遅らせる
光と熱と酸素は、ビタミンの劣化を早める要因になりやすいです。冷蔵庫では密閉容器を使い、野菜は水気を取ってから保存します。果物は熟し具合で常温と冷蔵を使い分け、食べ頃を逃さないことが大切です。スムージーは作りたてが理想ですが、持ち歩く場合は空気の層を減らし、遮光ボトルに入れて冷やします。ナッツや種は冷暗所か冷蔵で管理し、香りに違和感があれば無理に使わず入れ替えます。
不足しやすいビタミンと補い方
ローフードはビタミンCやカロテノイドなどを取りやすい一方で、食材の偏りや量の不足で足りにくいものも出ます。さらに、日光を浴びる量や体の状態で必要量の感覚も変わります。安全に続けるために、気を付けたいポイントを押さえて補い方を考えます。
ビタミンB群とビタミンDの注意点
ビタミンB群はエネルギー代謝に関わり、穀類や豆類、発酵食品などからも摂りたい栄養です。ローフード中心で主食が少ないと、全体量が不足して疲れやすさにつながることがあります。発芽させた豆や全粒の食材、栄養酵母などを活用すると補いやすくなります。ビタミンDは日光と関係が深く、食品ではきのこや魚介に多いですが、生で取り入れるのが難しい場合があります。生活の中で適度に日光を浴び、必要に応じて食事全体の設計で補う視点が大切です。
吸収を助ける組み合わせとタイミング
脂溶性ビタミンは油と一緒で吸収が進みやすいので、サラダにオリーブオイルを少量かけたり、アボカドやナッツを組み合わせたりすると効率的です。ビタミンCは鉄の吸収を助けるため、ほうれん草や海藻などと一緒に果物を合わせると相性が良いです。また、食物繊維が多い食事は腸内環境に役立つ一方、急に増やすとお腹が張ることがあります。最初は量を控えめにし、よく噛んで消化の負担を減らすと続けやすくなります。
毎日の取り入れ方と続けるコツ
ローフードを習慣にするには、完璧を目指さず段階的に比率を上げるのが現実的です。朝だけローフード、間食を果物とナッツに置き換えるなど、小さな成功を積み上げると継続しやすくなります。ここでは一日の流れの例と、失敗しやすい点の対策をまとめます。
一日のシンプルな実践例
朝は果物と葉物のスムージーに、ナッツやチアシードを少量足して満足感を作ります。昼は大きめのサラダを主役にし、豆や海藻、アボカドを加えて栄養の幅を広げます。ドレッシングは油と酸のバランスを意識し、塩分は控えめにします。夜は温かい料理を少し入れてもよく、無理に全てを生にしない方が長続きします。外食の日はサラダや果物を一品足すだけでも、ビタミンの底上げになります。
続けるためのチェックポイント
体調の変化を観察し、冷えや疲労感が強いときは温かい汁物やたんぱく質を増やすなど調整します。食材を買いすぎると傷みやすく、結果的に摂取量が落ちるので、三日分程度を目安に回転させます。味の単調さを防ぐには、ハーブやスパイス、柑橘の香りを使うと満足感が上がります。衛生面では手洗いと器具の清潔を徹底し、体調がすぐれないときは無理に生食を増やさないことも大切です。
まとめ
ローフードは加熱を控えることで、ビタミンCや葉酸など熱に弱い栄養を守りやすい食べ方です。ただし、生であれば自動的に完璧というわけではなく、鮮度、切り方、保存、組み合わせで体感が変わります。色の濃い旬の食材を選び、食べる直前に切って酸化を抑えることが基本です。脂溶性ビタミンは油やアボカド、ナッツと合わせ、B群やDなど不足しやすい栄養は食事全体の設計で補います。まずは朝だけ、間食だけなど小さく始め、体調を見ながら調整していくと、無理なくビタミンを増やす習慣につながります。